株式会社小白方　ひなた薬局
代表取締役・薬剤師　中野　知子

薬局は大きな転換期を迎えています。高齢化が進む中で、在宅医療も含めた最適な薬物療法の提供、セルフメディケーションの推進、地域包括ケアの推進などの役割を果たすため、これまで主流であったいわゆる「門前薬局」から「かかりつけ薬局」への転換が求められ、平成28年度4月の診療報酬改定でもかかりつけ薬局としての機能が評価されました。

私が開設をした「ひなた薬局」には、門前に医療機関はありません。特定の医療機関からの処方箋を受け付けるのではなく、広く「面」で処方箋を受付け患者さんと密接に係わることで三里地区の地域住民の健康を支えるかかりつけ薬局を目指します。
薬局と地域住民の係わりが、単に処方箋を受け付け投薬するという希薄な関係ではなく、三里地域における「暮らしの保健室」としての役割を担っていきたいと考えています。

また、急速に高齢化が進む中、三里地区においても平成18年4月1日時点で21.8％あった高齢化率は、10年後の平成28年4月1日には33％と大幅に上昇し、高齢者の独居世帯、老々世帯が今後ますます増加することが予測されています。
「ひなた薬局」では、高齢者の介護領域にも積極的に係わるとともに、地域の方々がホッとできる居場所を提供し、地域住民が気軽に集える拠点として、また、地域の高齢者を見守る拠点としての役割も果たしていきたいと考えています。